日本食ブームのパリ。2区ピラミッドから見るフランスの経済事情

フランス

数年ほど、前から日本食、特にラーメンが海外でブームになってるというニュースをよく見かけます。

アメリカに居た2014年の段階で、サンフランシスコ、ニューヨークでは既にラーメンブームで、常に人が並んでいました。

何故フランスで日本食が?なんでラーメンが?

実際にパリ2区のラーメン激戦区で働いた経験を元に説明していこうと思います。

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フランス人、特にパリジャンは貧乏

もはやこれが答えである。

フランス、特にパリでは、一人用のアパートが700€ほどするのに、給料は手取り1200€とかザラである。

また、家族を持っている人でも、1200~1500€ほどの給料で家族を養わなければならない。

この状況で、どうやって飯を食べるのか?

フランスラーメンブームは安くて量が多いものを好むから

フランス、パリのラーメンは1杯12€、お昼のセットでも15~17€で食べられる。

例えば、フレンチレストランで、ランチを食べれば、20€はする。お腹いっぱい食べようとすれば、平均して客単価は27~30€ほどです。

毎月1500€ほどの給料で、どうやってランチを食べるのだ?

無理して、フレンチで小さいころから慣れた味を食べるより、安くて量のあるラーメンを食べた方が安上がりだ。

日本ブームの後押しでパリでラーメンが流行る

ここ数年、フランスでは空前の日本ブームである。

パリ2区は、アジア系が強い地区だが、特に日本食レストランがとにかく多い。

また、日本の着物や、漫画などの文化もフランスで注目を受け、海外文化をあまり好まないフランスが日本を気に入っている

僕が働いていたラーメン屋では、漫画の「NARUTO」を見てお店にやってきて、ナルトをトッピングで頼むお客さんが多かった。

高級志向のラーメン屋が遂にパリへ

明らかにフランス風にメーターを振り切らせた、日本人から見ると高級志向なラーメン屋もここ2年で増えた。

またデザイナーも入って、店の外観や皿の盛り付け方も意識しているところもある。

明らかに、値段と量で飛びついていた客層。安いから、言葉が通じなくてもOKなところもある。

ただ、品の高いが出来、実際にそういう高級ラーメンにフランス人が食いつくのか?と言えば、まだまだ分からない。

フランスで流行るB級グルメ

ひと昔前は、寿司。今はラーメン。

日本の料理がフランスだけでなく、世界各地で流行っています。

もちろん、そこには世界各国の経済事情があるのは、明らかです。

ところで、フランスでは何年も前から、ケバブやタコスといった、東欧のファストフードが流行っています。

最近では、ベトナム料理が人気があり、ボブンというベトナムまぜそばが非常に人気が高い。

お昼時に行くと、どこでも人が並んでいる。

少し前まで、フランスといえば、お高く留まったフレンチ料理ばかりかと思われていたが、今では、世界各国の料理が集まる街になりつつある。

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