人生の大半を音楽で過ごした僕がバンドを辞めた

コラム

2015年

15年続けたバンドを辞めた。

人生の大半を音楽に費やした僕にとって、体の半分を削ぎ落とす気持ちだった。

小学校高学年からギターを始め、日本全国問わず、ワンマンライブソールドアウト、またライブハウス経営まで、行った僕にとって音楽、バンドとは、人生そのものだった。

バンドを辞めたと言いながらも、実際には未だに音楽は聴いているし、たまに楽器も弾く。

要は付き合い方を変えたのだ。

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バンドをやるプレッシャー

日本で音楽をやると、売れているのか?将来どうするのか?どうやって生活するのか?様々なプレッシャーをバンドを始める前から与えられる。

そして、大半のバンドマンが、フリーターという選択をして、バンドだけに人生をかけて活動していく。

僕もそんな中の一人だった。

始めは、周りの反対を押し切って、フリーターでバンドをやることをカッコイイと思い、逆境に耐えながら頑張っている自分に陶酔していたのだと思う。

そして、バカながら長く続けていれば、何か見えるし、東京に行けば何か変わると、よくわからない希望を抱いて生活していた。

TVに出ると売れているのか?

大半の人は、TVに出れるようになれば、大半のバンドマンは売れていると思っている。

そして、彼らはバンドの収入だけで生活していると思い込んでいると思います。

僕自身もそう思っていたし、ある種の憧れだった。

しかしそんな時代は90年代まで、その90年代ですら、音楽で生活していたのか怪しい。

実際には、TV、ラジオ、CDを出したぐらいでは、当然生活できない。むしろ、借金を背負っている可能性が高い

なぜなら、ミュージシャン商法と言って、TVなどで広告してあげるから、お金払ってね!という、商売が今現在多数存在するからだ。

しかも、CDなどの音源を出すとなると、楽曲制作から、レコーディング、CDプレス代など、とんでもない額のお金を払うことになり、全て回収するまで、ものすごい時間を費やすことになる。

ライブをやるとお金がなくなる

海外ではライブをやればギャラがもらえると言うが、それは本当ではあるが、日本のライブハウスほどの規模のハコになると、大半がお金を取られる。

日本でライブをやるとなると、だいたい1,500円×20枚のチケットノルマを課される。

この3万を毎回メンバーで割り勘にして払う。

もちろん、お客さんを呼べれば、金額は下がっていくが、僕は今までのバンド人生で、チケットノルマのあるライブでノルマ達成したのは、2回しかない。

バンドを辞めたきっかけ

正直に言うと、自分の中で限界が来た。

朝から晩まで働いて、夜はバンド練習、やっとの休みはライブでお金を払い、打ち上げで飲み明かし、そのまま仕事。

こんな生活を少なくとも10年続けた。

そして、僕の場合、ライブハウスまで持っている。

当然、毎日お祭り騒ぎで、自分の私生活のことなんて、放りっぱなしで、気づけば市役所から、差し押さえ状が届いたりもしていた。

さらに、実家の問題も起こり、実家に帰らなければならなくなった。

そしてある日突然、意味が分からなくなった。

バンドを辞めるまでの道のり

大半の日本人なら、差しさわりなくサラッと辞めたいという人が多いと思う。

しかし、なかなか言えずに、ずるずるしている人も多いだろう。

僕が経験からアドバイスするなら、キッパリ辞めると言って、決まっているスケジュールだけは消化した方がいい

辞めるのを認めてもらえない

これは完全に、入ったバンドが悪いとしか言いようがない。

例えば、人生の大半をバンドに費やして来たが、自分のやりたいことが他にも見つかったとか言って、意味が分からん!と言われれば、もはやブラック化しているので、そんな人たちとはサッサと縁を切りましょう。

そこから、何も生まれない。

スケジュールだけは消化したほうがいい

自分が所属していたバンドで、自分も含めて賛成したスケジュールだけはしっかり、消化したほうがいい。

さすがにそれをやらないとなると、ただの我がままでしかない。

そして、ライブであれば他のバンドにも影響を与えることになるからだ。

もしも、バックレた場合、もう二度と、音楽はできないと思ったほうがいい。

音楽は人生を楽しむ一つ

僕の場合、音楽を辞める=仕事も辞めるになるので、とんでもないプレッシャーだったが、実際、今辞めれてよかったと思っている。

なぜなら、僕は人生の大半で音楽以外やってこなかったからだ。

そして、バンドを辞めた結果、今まで頑なにバンド第一で生活していたが、違う付き合い方ができるようになった

今までは、バンド以外の選択肢がなかったが、今では、音楽は人生を楽しむ選択肢の一つで、これがなくなっても人生になんの支障も出なくなった。

一歩踏み出す勇気が僕には必要だったのかもしれない。

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