フランスで自宅隔離中のパスタ(@mrpa555)です。
日本では、和牛券や、お魚券を配布するだの、アベノマスクを配布だの、コロナウィルスへの対応なのか、利権企業への対応なのか、理解に苦しむ状況だと聞きます。
僕は現在、フランス、パリにて、自宅隔離中で、非常にストレスの多い生活を送っています。
3月17日から始まった緊急事態宣言からの自宅隔離(Le confinement)。
5月11日には解禁されるとのことですが、その解禁前に、現状をお伝えできればと思います。
自宅隔離の始まり
フランス大統領エマニエル・マクロン(Emmanuel Macron)の宣言にて、始まった自宅隔離。
ちなみにこの時、マクロンは「nous sommes en guerre(私たちは戦争中だ!)」と宣言したのは、フランス人たちにインスピレーションを与えたのか、You tubeにたくさんのmad動画が上げられた。
彼のチョイスする言葉は、なぜか面白いので、彼の名言集がフランスには存在します。
レストラン営業中止から自宅隔離
3月14日の夜20時の宣言より、レストラン、カフェ、映画館、バーなど、人が集まる施設の営業が禁止になりました。
しかも、4時間後の深夜24時から施行だと。
この段階で、いつまで営業禁止とのアナウンスもなく、どういった対処をすればいいのかわからず、多くの食品廃棄が出たと聞きます。
また、多くのバーが集まるBastille(バスティーユ)では、仕事の準備をしている最中の宣言だったので、深夜営業を強行したと。
自宅隔離中のフランス、パリ
3月17日12時より、コロナウィルスのための自宅隔離(le confinement)が始まりました。
外出証明書がない限り、外出禁止。また、罰金もあり。
- 運動
- 医療業務での移動
- 緊急を要する買い物
- 保育、支援が必要な人のための移動
- テレワークの出来ない、やむを得ない仕事
上記のものは、許可されており、必ず証明書を持ち歩くこと。
また、職場に行くのであれば、職場を証明する書類も持ち歩くと、非常に厳しい取り決めでした。
3月パリでの自宅隔離
街には誰も人が居なく、完璧に静まり返ったパリ。
この時歩いているのは、警官、軍隊、ホームレス。
普通では味わえない、殺伐とした空気のパリでした。
僕は、仕事で嫌々職場まで向かってましたが、本当に人に会わない変な日常でした。
また当時ニセ警官が現れ、罰金を現金で請求するということも発生していたようです。
警官から質問なら、大丈夫だが、金銭を請求されるのは、相手の警察手帳などをしっかり確認しなければ、、、と、強く思いました。
4月パリの自宅隔離
4月に入ると、まず自宅隔離の延長があり、5月10日まで自宅隔離延長が決まりました。
同時に、元気な人間を自宅に閉じ込めている為、外に出だす人が増え、公園などに人が集まりだしました。
パリ郊外では、スーパーに行く人が多く、とてつもなく長い行列ができていると聞きました。
僕の住むパリ市内は、そこまで長くないですが、スーパーに入るのは時間がかかりました。
理解ができないのが、自宅隔離中にも関わらず、デモや暴動を起こす人が増えだしたのは、4月の半ば。
5月パリの自宅隔離
5月に入ると、もう誰もコントロール出来ません。
出歩く人々、レストランの闇営業、闇工事など、統率が取れなくなっています。
もちろん、国は外出許可証を求めていますが、外に出る人が多すぎて、取り締まりが出来ない状態。
これを書いている5月9日。自宅隔離の終わりまで、あと2日。
すでに、パリの日常と変わらないほど、人が出ています。
コロナウィルスと共存を決めたフランス
5月10日が最後の隔離日。11日から日常に戻ります。
交通機関に乗る際、11歳以上はマスクの着用を義務化。など、フランスはコロナウィルスとの共存を決めました。
もちろん、カフェやレストランなど、人が集まる場所の営業はまだ禁止です。
レストランの闇営業
自宅隔離中、フランスは経済を完璧に止めたので、国からの補償を決めました。
- 部分失業で給与を70~84%国が支払う
- urssafの税金なし
これが大きな国の補償。
部分失業(chomage partiel)は、従業員をキープし国が給与を保証する。社会保障の充実したフランスだからこそできる制度。
Urssafというのは、企業の社会保障費徴収機関。税金のやり取りを管理している。それの支払いがなしになった。
これは、企業にとっては助かる保証ではあるが、オフィスやお店を持っている人は、家賃を支払わなければならない。
賃貸は、国の持ち物ではなく、個人のものなので、国の介入が出来ない。
よって、国からのそれらの補償を受けながら、レシートなしで、現金だけのやり取りで商売。闇営業するレストランが多い。
これに関しては、国は持ち帰りや配達を禁止はしておらず、グレーゾーンになっているのである。
コロナウィルス騒ぎはいつまで続くのか
アジアとヨーロッパでは、流行っているコロナウィルスのタイプが違う。
死亡率の高い、非常に恐ろしいものだった。
もちろん、衛生観念も違う上にスキンシップも多いヨーロッパ。
日本人の僕からすると、コロナウィルスが流行るのも無理はないように思う。
しかし、今回フランスはウィルスとの共存を決めた。
早く特効薬が開発され、インフルエンザのように、季節性のコロナみたいな感じになって欲しいと願います。
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