ブランキーでも15人。ライブ集客ゼロ?それでもノルマなしってバンドやる意味ない

コラム

2015年

15年続けたバンドを辞めた。

正確には、音楽との付き合い方を変えた。

この記事は、僕の人生の大半を占める、音楽、バンドの事です。

人生の大半を音楽で過ごした僕がバンドを辞めた

シリーズ化して、プロフィールにする予定です。

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ライブハウス店長までやった人生

2011年、僕は大学卒業と同時に、福島の震災を食らい、就職先に非常に困った年代です。

もちろん仕事はないし、就職する気もなかった。

ひょんなことから、ライブハウスの店長をやらないかと、話をもらい、店を持つことになった。

ノルマ制反対って相当ヤバイ

当時、ライブハウスは、大不況の中、とにかく売り上げを上げることが第一で、ノルマを取り、くだらないイベントを打ちまくっていた。

そして、バンドマンは、集客ゼロで、演奏も残念で、バンドがうまく行かない理由をライブハウスに押し付ける、誰も幸せになれない状況だった。

そんな中で、自分もバンドをブッキングしていく中で、ノルマを取るならライブをやらないというバンドが山ほど出てきた。

もちろん、僕はノルマなしは不可能だから、ライブやらなくてOK!!なんて言えるはずもなく、ある程度は、譲歩していた。

しかし、正直に言うと、ノルマなしを自ら言ってくるバンドって、かなり酷いバンドばかりで、ノルマなしで呼んでも、お客さんゼロとか、よくあった。

もはや、何がやりたいのかさっぱりわからない。

ノルマは平均3~4万

都内であれば平日のノルマは大体3万程度で、場所にもよるが、一等地であれば、4万ほど取られる。

ライブやれば、毎回これをメンバーで割り勘になるのだが、意外とこれが財布にきつい。

ノルマなしでライブの意味

稀に、ライブハウス側から、ノルマなしのライブに誘われることがある。

それは、たいてい周年イベントだ。

なぜなら、周年イベントは、お店の一番大事なイベントで、更に、その大事なイベントということで、普段は呼べないバンドを呼べ、ノルマなしと言えば、ハードルが下がる。

一番の目的は、そういった普段は呼べないバンドを呼び、いいライブハウスだよーと、広告宣伝にしたいからだ。

つまり、裏を返せば、約3万の広告費だ。

その3万が、しっかり返ってくるようなバンドであれば、僕はノルマなしでバンドを呼んでいた。

ノルマなしでライブやりたいなら

業界秘密かもしれないが、ノルマなしで必ず呼ばれる方法がある。

それは、ライブハウスに貢献することだ。

ライブハウスでブッキングをやっていると、どうしてもバンドが埋まらない日が出てしまう。

そこで、いつ声かけてもライブが出来るバンドは、ノルマなしで呼ばれることが多い。

もちろんライブハウスとの交渉次第だが、そういったバンドはライブハウスに重宝される。

不可能かと思うだろうが、呼ばれて1日で回答が来て、リハなしでライブが出来るバンドを僕は、5バンドほど常に持っていた。

ライブハウスがノルマを取る理由

これは、すべてのバンドマンにわかってほしいことなので、文章が長くなります。

まず、ライブハウスは、会社で従業員もいます。

その従業員に何とか、給料を払わなければなりません。

そして、ライブハウスには機材があります。

PAシステム、照明、アンプなど、全てライブハウスで管理しています。

さらに、ライブハウスは、ライブできる場所を提供しています。

ハコの大きさにもよりますが、維持費がざっと一日8万ほどかかります。

さて、そのお金をどこから捻出するのでしょうか?もちろん、バンドにかけるノルマです。

ライブハウスにとって他のどこに収入源があるのでしょうか?

お酒ですか?

今、このご時世、酒税と消費税のせいで、どこのハコも原価割れギリギリでドリンクを提供しているのが現実です。

海外はノルマなしは幻想

海外はノルマなし!しかも、ギャラもらえる!

と、見たことも、やったことも無いくせに、言ってくるバンドがいる。

経験上、確かにそういうハコはあるが、日本のライブハウスのように設備が整った場所は、ノルマのような場所代をとっている。

逆にノルマなしの場所は、ただの空間か、バーやカフェの一スペースで、PAなしのアンプも自分たちで準備、対バンも自分たちでと言う、すべて自分たちで行うような場所だけです。

またギャラがもらえるというのは、すべて自分たちで準備した場所で、チケット代をとって動員があり、上りがでて、なおかつ地元のバンドが気を使ってくれた場合のみギャラが発生します。

つまり、海外でも動員のないバンドにはギャラなど発生しないのである。

ノルマなしならライブやらなくていい

もしも自分たちからライブハウスにノルマなしを要求しているのであれば、ライブの本数を減らせばいいし、考え直したほうがいい。

そして、自分たちでライブを一から企画し、機材もすべて自分たちで準備すればギャラが出るかもしれない。

とにかく僕が言いたいのは、日本のアンダーグラウンド音楽シーンを腐らせて、ライブハウスを潰しているのは、そういった勘違いなバンドマンだと断言したい。

つまり、ノルマを払えば、ライブハウスの機材はグレードアップするし、従業員の給料も上がるので愛想もよくなる。また、ドリンクもおいしくなるのである。

お金の流れが、クリアーで直結して見えるって素晴らしいと思わない?

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